私の身体には二人の私が住んでいる。献身的に息子に尽くす聖母のような私と、沸き上がる淫女の性を抑えきれない獣のような私。しかしその私の二面性を知る者はいない。そう、全てを知っているのは、この家にある古い蔵だけ…。その子宮のように暗く生温い空気の中で、男の精を欲し幾度も歪んだ絶頂に達しながら、私は聖母の衣を脱ぎ捨て獣へと生まれ変わる。

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